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えあが好きだから

このブログは、『空気少女☆宇佐羽えあ』とのごくごく普通の生活を書き綴っております

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無意識だった


「俺、ロリコンだから」


そう口にした後の事をよく覚えていない。
次に思い出したのはレストランで会計を済ませようと財布を手にぼーっと立っているところだった。
一緒に食事をしていた彼女の姿は、店内にも店外にも見当たらない。
完全に置き去り状態だ。

「4160円になります」

黒髪ショートで小柄なウェイトレスが伝票片手に会計金額を俺に伝えてきた。その瞳には、なぜだかとても寂しそうだ。哀れんでいるようにも見える。
俺は徐に財布に手をかけて小銭入れを開いた。

バリバリバリ....


n001.jpg


時は12月半ば…
また一人、クリスマス前に別れてしまった悲劇の男がいる。
俺のことだ。

別れた理由は些細な事からの口論だと思ったていたが、ひとり寒空の下、繁華街を歩きながら、あの時の出来事を思い出してみる。
ついつい熱くなって語り始める自分自身の姿が記憶の片隅で見え隠れしていた。

どこの街にもありそうな喫茶店に立ち寄りホットコーヒーを注文する。
コーヒーは好きだが、モカだのブルマンだの種類に拘りはない。
店内に客は俺しかおらず、4人席に腰掛けても何も言われなかった。今日はカウンターでっという気分じゃない。
そもそも1人で喫茶店に入ることが稀ではあるが。

さて、さっきあったばかりの事をもう少し振り返ろう…
小学校の時は下校間際に毎日必ず「帰りの会」なるもので1日の出来事を振り返る時間があった。

「今日、亀井くんが大間さんのスカートを捲って泣かせました!」

「給食の時間、荷久保くんが笑って吹き出した牛乳が服にかかって困ってます!」

とまぁ、俺の学校ではこんな感じだ。
内容的には反省会だけど、良かったことなんかも発表する時がある。

「亀井くんが理科の時間、花壇の硬い土を掘ってくれてよかったです!」

「逆上がりが出来なかった時、荷久保くん達が足を持って回してくれました!」

こんな微笑ましいエピソードばかりだ。

そして結局、自分の事を思い出す前に注文したコーヒーがサービスのカントリーなんちゃらっぽいクッキーと一緒にテーブルに置かれた。



つづく




って、あれ?
私はなにをやってるんだろう(´・ω・)?
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